ウィンプル(wimple)とも表記され、中世(500年頃~1500年頃)の女性にとって非常に一般的な頭部を覆うものであった。 12世紀から15世紀にかけて流行したウィンプルは、通常リネンかシルクでできた軽いベールで、首の周りから顎のあたりまで留めるものであった。 ウィンプルの下端を服の襟に差し込むこともあった。 ウィンプルは風雨を防ぐと同時に慎み深いものであった。 ウィンプルはしばしばクーヴルシュフと呼ばれる頭頂部を覆い肩に流れるベールと一緒に着用された。
中世のヨーロッパでは、既婚女性は慎み深さの表れとして髪を隠す習慣があった。 ウィンプルとベールの組み合わせは、女性の顔以外のすべてを覆うので、慎み深い立派さを示すのに最適な頭飾りであった。 しかし、裕福な女性は、頭にかぶる前に布に宝石を付けて、自分の富を誇示するためにもウィンプルを使用することがあった。 また、布や金属でできた輪を冠のように頭に載せて、ウィンプルを固定することもあった。
ウィンプルを被った中世の女性。 ウィンプルは風除けと慎み深さの両方を兼ね備えており、その形は今でも一部の修道女に着けられている。 からの許可を得て複製。
ウィンプルはその慎ましさと質素さゆえに、カトリックの修道会に属する女性である修道女に人気があった。 修道女は宗教的な奉仕の生活を選び、普段は質素な生活と服装をしている。 中世には多くの修道女がウィンプルを制服の一部として採用し、21世紀に入っても多くの修道女がウィンプルを着用している。
FOR MORE INFORMATION
Dawson, Imogen. Clothes and Crafts in the Middle Ages. Milwaukee, WI: Gareth Stevens, 2000.
MacDonald, Fiona. 中世の女性たち. Columbus, OH: Peter Bedrick Books, 2000.