ニトロ化合物

ニトロ化合物(Nitro compound) ニトロ基(-O-N=O)が分子構造の一部をなす化合物の一群のうちのいずれかである。 最も一般的な例は、炭素原子がニトロ基の窒素原子と共有結合している有機物である。 ニトロ化合物は極性を持ち、他の化学反応性基を持たないものは無色または淡黄色の液体で、水にわずかに溶ける程度である。 ニトロ化合物は通常、硝酸と有機化合物のニトロ化反応(Nitration)によって作られる。 ベンゼンやトルエンのような芳香族化合物のニトロ化は、100℃以下の温度で硝酸と硫酸の混合物で処理するのが一般的である。 この温度は脂肪族化合物のニトロ化には十分な高さではないが、プロパンは商業的に、約400℃の温度で硝酸蒸気と反応させることにより、ニトロメタン、ニトロエタン、1-ニトロプロパン、2-ニトロプロパンの混合物に変換され、混合物は分留によりその成分に分離される。 酸性条件下では、還元によりほとんどの場合、アミンが生成する。 中性ではヒドロキシルアミンを生成する。 アルカリ性溶液では、窒素-窒素結合を持つ化合物(アゾ、ヒドラゾ、アゾキシ化合物)が生成される

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